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ウィーン、リュリBellerophone公演

昨日25日はOFFの一日をゆっくり、勉強の一日にすることが出来ました。

たっぷりとヨガ+柔軟体操、ダンスの暗記を少々。
お昼ごはんにはじっくりいためたズッキーニとパスタ+グランパダーノ
生の青唐辛子入りのパンにタラマを付けて・・・幸せ!
Lunch

あとはじっくりヴァイオリン。
午後からは夜の公演にのっているメンバーはリハーサルに行ってしまうので
ホテルの同じ階に残っている人は少ない、はず。
なので、久しぶりにサイレンサー付けずにがんがん、弾かせていただきました。
劇場まで行って練習すれば、別に、誰にも迷惑かけないんだけど、
仕事ない日にまで、わざわざ行きたくないでしょ。

リュリのオペラBellerophon(ベレロフォン)の公演。
指揮はCルセ、オーケストラは勿論レ・タラン・リリック。
配役は www.theater-wien.at でご確認あれ!
Bellerophon1

主役ベレロフォン役のシリル・オーヴィティー君。
出番自体はそんなに多くないけど、いいところ、独り占めの役です。
とくに複数曲ある、相思相愛の王女様フィロノエとの2重唱は
つい、うっとり見とれてしまいました。
(ベルギー人のフィロノエ役はセリーヌ・シェーンさん)
シリルはフレンチのハイテナーとしては安定感といい、声の質といい、
同年代の中ではやっぱり抜群ですね。

セリーヌはまさに王女様役にぴったりの風貌。
どんな複雑なメリスマも、透き通るような声質であっという間に
軽々と聴かせてしまいます。

悪役女王様のイングリッとペルッシュさんは舞台での表情を観ていると
本当に『悪役』だったけど、1歩離れると全然、素敵な笑顔の女性です。
でも威厳たっぷりの立ち姿で、あれだけの愛憎たっぷりの
レチタティーボを語りきられると、なにも文句言えません。素晴らしい!

女王様のお付、ニンフ、アテネなどなどの役を歌ったジェニファー・ボルギさん。
初めて聴きましたが、セリーヌとは対照的な深い音色を持つメゾソプラノ。
テクニックも抜群!なによりも、全ての役どころをただ美しいでなく、
上品に、そして優雅に、でも確実な表現力で歌いこなしてました。

王様役はエフゲニー・アレクシフさん。
音程をずりあげる、癖のある歌い方をするのがちょっと気になりますが、
でも、とってもややこしいレチタティーボを見事に、語りきってくれました。
そういえば・・・
たしかラモーのオペラZoroastreのとき(何年前だっけ?)の悪役を
歌ってた人です。
風貌からいくと善玉はむいてないかも。
舞台を降りるとちょっと遠慮気味で、やさしい笑顔の人なんですがね。

一番、役柄としてうけていたのはアポロン、魔術師などなどを歌った
ジャン・テゲンさん(バス)かな。
役柄によって、すごく声の表情がかわるひとで、
あれだけ超絶技巧の音形をいとも簡単に、隅々まで歌いきっちゃうって、すごいわ。

Kantineですれ違ったときにジャンがサンドイッチの値段を知りたくて、
しどろもどろ。。。あげくのはてに、つぶやいた、
『Je ne parle pas du tout en Allemand おれ、ドイツ語しゃべれね~』
と、カウンターで立ち往生していたのが、結構、かわいかったです。
でも、正直言って、その程度のドイツ語だったら、ちょっと考えりゃしゃべるだろ・・・
と、ちょっと頭を抱えてしまいました。
Belleropfon3

コーラスはアーノルド・シェーンベルク・コアー。
ルネッサンス・バロックもかなり専門的な知識を蓄えたグループですが、
現代曲も難なくこなしてしまうアンサンブルです。
今回のCastorにもかなりのメンバーが補強としてはいってくれてます。


ちなみに主役、シリルの奥さんはパリでも活躍しているバロックヴァイオリン弾きです。
彼女はハーグ時代に私の住居の近所に住んでいたので、パリにいたころも
久しぶりに会うと、いつも、おしゃべりが止まりませんでした!
今回の公演にも同行していたので、当然、コンサートの合間、
ホールのロビーでピーチクパーチク、しゃべりこんでしまいました。

なんと、ウィーンに来る直前、4歳のお子さんも含めて一家3人で
3週間日本でバケーションだっただと。
東京と、京都と、高山と、伊勢と・・・私よりも日本のこと
くわしんじゃないかしら?
ニホンビイキなのは知ってたけど、そこまでとは。。。

恐れ入りました。

二人ともそれぞれ、ただでさえ忙しいから、子供が学校に通うように
なったら、もう、こんな長期の休暇は取れないからって
言う理由もあるのかもね。


オーケストラの通奏低音にはUかおりさんものってらっしゃいました。
数日前、La Poeme Harmoniqueではトレブルを弾いてらっしゃいましたが。
今回はバス・ガンバ。
Bellerophon2

こういう大き目の編成のアンサンブルの中で、ガンバを弾くのって
慣れてないと大変ですよね~
さすがUさん。都合上、なかなか難しい配置にされてたのに、
歌ともルセともぴったり合ってました。すごいわ~

オケ・ピットは通常のオペラのときよりもかなり上がってました。
いつもだとオケのメンバーの頭は舞台の下まで。
この日は身体が半分くらい見る位置。

実はベレロフォンは管楽器の都合上392Hzで演奏されました。
ところがラモーのCastorのほうは、同じ理由で400Hzです。
この微妙なディアパソンの違い・・・
けっこう、弦楽器にとって、きついですね。

などと、心配していましたが、本日4回目のCastor公演、
鍵盤楽器は必死の調律でなんとか乗り越えましたし、弦楽器群も
さほど苦労せずに、元に戻ることが出来ました。
まあ、全員、ベレロフォンを弾いていたわけではないので。。。

それにしても3時間のオペラ、舞台演出なしなだったので
そうなることやら、と心配してましたが、何のことはない。
拍手大喝采の大成功でした。

久しぶりに聴いていて、本当に心動かされる、素晴らしい演奏会でした。

打ち上げに参加して、ワタクシメはちょっと夜更かしし過ぎたのは
いうまでもありません・・・


このベレロフォン、去年12月に録音したそうです。
今年中にCD発売になるのかな、多分。
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プロフィール

まるまりこ

Author:まるまりこ
ヨーロッパに暮らして17年、日本に帰国しました。17年はあっという間にたっちゃいました。いい経験をいっぱいさせてもらって…。

HPはページ下の方にリンクしてある、まるまりこ'sHP『陽だまりティータイム』をクリックしてね。

イタリアの16・17世紀の音楽に惚れ込み、留学当初はミラノに暮らすつもりで来てみれば、ひょんな事情からスイス・フランス語圏のジュネーブに落ち着き、しばらくはこの2カ国を行き来して、学生生活を楽しんでました。
段々に興味も広がって、18世紀・19世紀のヨーロッパ各国の音楽にレパートリーを拡大していくうちに、オランダやフランスへも出没。シメにはパリでフリーのミュージシャンとして活動。
ヴァイオリン弾き、そしてたまにはガンバなんかも弾きます。

子供の頃から日向ぼっこしながら、お布団に包まって縁側に転がってるのが一番の幸せドキドキだった私。いまだに陽だまりでお茶をすすりながら丸くなって座って、いろんなことに思いをめぐらせています。

***************************
パリで一緒に勉強した仲間とスタートしたアンサンブル
“Harmonia Grave e Soave”
ホームページはこちら→http://shin1.free.fr/HGS/

このグループでの活動は堅苦しい堅苦しいイメージを、もっと気軽に、スウィング感覚で楽しんでもらえるとうれしいです。パリで出会った仲間達だけど、みんなフランス以外の国でも勉強してきたから、このミックスが面白い!
近頃は正式に料理人としてもお仕事してます。といっても、得意な欧風家庭料理のみですが。

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